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激しい関節の痛みに要注意!「偽痛風」とは?

2025.10.30

「偽痛風」という病名を聞いたことがありますか?

名前の通り、痛風と間違われやすい、激しい関節炎を起こす病気です

特に高齢者に多く、突然の激痛や高熱を伴うことがあるため、注意が必要です。

 

💡 偽痛風とは?

 

偽痛風は、正式にはピロリン酸カルシウム(CPPD)結晶による結晶誘発性関節炎と呼ばれます

原因: 関節の液中にピロリン酸カルシウム(CPPD)結晶が沈着し、これが炎症を引き起こすことで、急性・亜急性の関節炎や関節周囲炎を発症します 

この結晶は、顕微鏡で見ると特徴的な形をしています 

 

主な病型

偽痛風にはいくつかの病型がありますが、特に高齢者に多いのが「特発性」です 

 

  • 特発性(高齢者):70歳代で6%、80歳代で14%、90歳以上では40%に認められるとされています

     

  • 代謝性:低マグネシウム血症、副甲状腺機能亢進症、ヘモクロマトーシス、低リン血症などの代謝異常に関連して発症することがあります

     

  • その他:遺伝性や、外傷後、手術で誘発されるケースもあります

 

💥 どんな症状が出るの?

 

偽痛風の臨床像は非常に多彩です 

  • 主な症状: 激痛腫脹(腫れ)熱感を伴う急性または亜急性の関節炎・関節周囲炎
  • 好発部位: が最も多く、次いで手、肩、肘、足、股などの関節や関節周囲に起こります
  • 全身症状: 高熱、めまい、幻覚、体重減少など、全身症状が現れることもあります
  • 検査値: 炎症反応を示すCRPが高値になることがあり、ときに 10mg/dl 以上にもなります

    高熱CRP高値といった症状から、敗血症や化膿性関節炎との鑑別が非常に重要になります 

🩺 偽痛風の診断は?

特に高齢の患者さんで、以下の症状が見られたら偽痛風を疑う必要があります

  • 急性関節炎(主に膝)または急性関節周囲炎(主に手、足) 
  • 外傷歴がないにも関わらず見られる膝関節血症や肩関節血症 
  • 38°を超える不明熱急性関節炎の合併
  • X線検査で、関節軟骨に線状・層状の石灰化が認められる場合 

確定診断

  • 確定診断は、関節液を穿刺し、その関節液中にピロリン酸カルシウム結晶を証明することです
  • 採取された関節液は、やや白みがかった黄色で、血性が混じることもあります

🏥 治療と予後は?

偽痛風の治療は、炎症を抑え、痛みを緩和することが中心です 

  • 安静・冷湿布:患部を安静にし、冷湿布で炎症を鎮めます 
  • 薬物療法
    • NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の投与 
    • ステロイド薬の経口または静脈内投与 
  • 関節穿刺関節穿刺で関節液を抜き(排液)、関節内圧を下げることで除痛効果が得られます 。ステロイド薬の関節内注入も行われます 

予後

  • 1~2日の経過で出現し、約10日(ときに1ヶ月前後)で炎症は消退するとされています

⚠️ 高齢者の発熱・関節炎には「偽痛風」も鑑別に!

 

高齢者の方で、原因不明の発熱CRPの再上昇が見られた場合、肺炎や脳梗塞などの疾患の治療中であっても、偽痛風も鑑別疾患の一つとして考えることが重要です 

また、生命に関わる可能性のある化膿性関節炎の除外も非常に大切です 

 

 

📝 まとめ

 

偽痛風は激しい痛みを伴う厄介な病気ですが、適切な診断と治療で炎症は改善に向かいます。もし突然の激しい関節の腫れや痛み、特に高熱を伴う場合は、自己判断せずに速やかに医療機関を受診してください。

 

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