こんにちは! 三郷[たかす接骨院 しん灸院] です。
12月に入り、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。 布団から出るのが辛いこの季節、当院で急増するのが**「腰の痛み」**を訴える患者様です。
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「朝起きると腰がガチガチに固まっている」
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「洗顔の前かがみ姿勢が怖い」
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「昔やったギックリ腰が再発しそうな違和感がある」
もし今、このような症状を感じているなら要注意です。 冬は一年の中で最も腰痛のリスクが高まる季節。今回は、なぜ寒くなると腰が痛くなるのか、その**「原因」と、今すぐご自宅でできる「対策」**について詳しく解説します。
1. なぜ「冬」は腰痛が悪化するのか?
「冷えは万病の元」と言いますが、腰痛にとっても大敵です。主な原因は以下の3つです。
① 血管が縮み、血流が悪くなる
気温が下がると、体は熱を逃がさないように血管をギュッと収縮させます。すると血液の流れが悪くなり、筋肉に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。その結果、腰周りに**「疲労物質」**が溜まりやすくなり、痛みとして現れるのです。
② 筋肉が硬直する(ゴムの性質と同じ)
筋肉は寒さを感じると、体温を上げようとして無意識に力を入れて縮こまります。 イメージしてください。冬の寒い屋外に放置した**「輪ゴム」**は、硬くて伸びにくいですよね?無理に引っ張ると切れてしまいます。 冬の筋肉もこれと同じ状態です。硬くこわばった筋肉で急に重いものを持ったり立ち上がったりすることで、筋繊維が傷つき、炎症(痛み)が起きてしまうのです。
③ 自律神経の乱れ
屋内と屋外の寒暖差が激しい冬は、体温調節を司る「自律神経」が乱れがちです。自律神経のバランスが崩れると、痛みに敏感になったり、筋肉の緊張が取れにくくなったりする悪循環に陥ります。
2. その違和感、放置すると「ギックリ腰」に…
「少し腰が重いだけだから大丈夫」と我慢していませんか? 実は、その「重だるさ」は身体からのSOSです。
冬の腰痛の怖いところは、ある日突然**「ギックリ腰(急性腰痛)」**を引き起こすリスクが高いことです。 冷えて硬くなった筋肉に限界以上の負担がかかった瞬間、「グキッ」と激痛が走り、そのまま動けなくなってしまう…というケースが、この時期非常に多く見られます。
そうなる前に、日頃のケアで「腰を冷やさない・固めない」ことが重要です。
3. 今すぐできる!冬の腰痛対策「3つの温活」
腰痛予防のキーワードは、とにかく**「温めること」**です。今日からできる簡単なケアをご紹介します。
対策① 「使い捨てカイロ」を貼る場所を工夫する
ただ腰に貼るだけでなく、以下のポイントを温めるとより効果的です。
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仙骨(せんこつ): お尻の割れ目の少し上にある骨。ここを温めると骨盤内の血流が良くなり、全身が温まります。
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丹田(たんでん): おへその下あたり。お腹側から温めることで内臓の働きを助け、身体の芯からポカポカします。
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注意:必ず衣類の上から貼り、低温やけどにご注意ください。
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対策② 入浴は「40℃で15分」が目安
シャワーだけで済ませず、必ず湯船に浸かりましょう。 熱すぎるお湯(42℃以上)は、交感神経を刺激して逆に身体を緊張させてしまうことがあります。40℃前後のぬるめのお湯に10〜15分ほど浸かり、リラックスして体の芯まで温めるのがベストです。
対策③ 朝イチの「寝たままストレッチ」
起床直後は体が一番冷えて硬い状態です。いきなりガバッと起き上がらず、布団の中で少し体を動かしましょう。
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仰向けのまま、両膝を抱えます。
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ゆっくりと胸の方へ引き寄せ、背中~腰を丸めます。
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そのまま左右に小さくゴロンゴロンと揺れます。 これだけで背中の筋肉がほぐれ、起き上がりがスムーズになります。
4. 当院での施術について
セルフケアをしていても、 「痛みが引かない」 「腰の奥に芯が残っているような感じがする」 という場合は、すでに筋肉の奥深く(深層筋)が凝り固まっているか、骨盤のバランスが崩れている可能性があります。
当院では、
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検査: どこの筋肉が原因か、骨盤の歪みはあるかをチェックします。
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手技療法: 硬くなった筋肉を丁寧にほぐし、血流を改善します。
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矯正・電気治療: 必要に応じてバランスを整えたり、ハイボルト(電気治療器)で深部の痛みにアプローチします。
本格的な寒さが来る前に、一度お身体のメンテナンスをしておきませんか? 「今年の冬は腰痛知らず」で過ごせるよう、私たちが全力でサポートいたします。
違和感がある方は、無理をせずお早めにご相談ください。


