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「野球のケガ」と予防策

2026.2.12

こんにちは。三郷市 たかす接骨院・しん灸院です。

野球は日本で最も人気のあるスポーツの一つですが、同時に「使いすぎ(オーバーユース)」によるケガが多い競技でもあります。

今回は、数多くの整形外科・スポーツ医学論文で報告されている「野球障害の真実」について、重要ポイントを絞ってご紹介します。

これを読むことで、なぜ「痛くなる前のチェック」が必要なのかが分かります。


1. 野球肘:痛みがないときこそ危険?(検診の重要性)

少年野球における最大の問題は「野球肘(離断性骨軟骨炎など)」です。多くの医学的研究が、「痛みと重症度は必ずしも比例しない」ことを指摘しています。

  • 論文データによる事実: 日本の小中学生を対象とした大規模な超音波(エコー)検診のレポートによると、野球肘の所見が見つかった選手の約半数以上が「肘に痛みを感じていない(無症状)」という結果が出ています。

  • 医学的見解: 痛みが出た時点では、すでに骨や軟骨の変形が進行しており、長期間の投球禁止や手術が必要になるケースが少なくありません。 論文では、早期発見のために「自覚症状がなくても定期的なエコー検診を受けること」が最も有効な予防策であると結論付けられています。

2. 投球障害肩:原因は「肩」ではなく「背中」にある?

肩の痛み(投球障害肩)に関する研究では、GIRD(Glenohumeral Internal Rotation Deficit:肩関節内旋可動域制限) という概念が重要視されています。

  • 論文データによる事実: 投球側の肩の「内側にひねる動き(内旋)」が、反対側に比べて著しく硬くなっている選手は、肩や肘のケガのリスクが数倍に跳ね上がるという研究結果が海外のスポーツ医学誌で多数報告されています。

  • 医学的見解: 投球動作の減速期(ボールを離した直後)に、肩の後方関節包(肩の後ろの組織)が硬いと、上腕骨頭が正常な位置からずれてしまい、関節唇などを損傷させます。

  • 論文に基づくと、単に肩を揉むのではなく、「肩の後方組織(ポステリア・カプセル)を集中的にストレッチすること」が、医学的に正しい予防アプローチです。

3. パフォーマンスと腰痛:「運動連鎖」の破綻

近年のバイオメカニクス(生体力学)の研究論文では、肘や肩のケガの原因が「股関節や体幹の機能不全」にあることが証明されています。

これを「運動連鎖(キネティックチェーン)」と呼びます。

  • 論文データによる事実: 高校野球選手を対象とした研究において、「股関節の柔軟性が低い投手」や「体幹のバランスが悪い選手」は、肘にかかるストレス値(外反トルク)が有意に高いことが明らかになっています。 また、腰椎分離症(疲労骨折)を持つ選手は、胸椎(背骨の上部)の回旋可動域が狭い傾向にあることも報告されています。

  • 医学的見解: 下半身で作ったエネルギーが上半身にうまく伝わらないと、腕だけで投げようとする「手投げ」になります。論文は、「患部(肘や肩)だけでなく、股関節と胸椎の可動域を改善すること」が、再発予防の鍵であると示唆しています。


まとめ:当院が提供できる「科学的アプローチ」

医学論文の内容をまとめると、以下の2点が重要です。

  1. 肩の「内旋可動域」の左右差をなくすことが不可欠。

  2. 肘が痛くても、「股関節・体幹」から治す必要がある。

 

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